衣裳缶(トタンケース) – LB 40s
¶ ブリキの衣装缶は日本で先の大戦時に空襲の火災や消火水から着物を守る為に作られたのが始まりと聞いています。現代ではポリプロピレンなどの簡易な衣装ケースが多い中、トタン(亜鉛めっき鉄製)のケースを用意しました。着用においては全く必要ないケースですが、ある期間ユーザーと共に過ごしたデニムを少し休憩させる時、”昔の日本人が着物を大事に保管していた気持ちと同じようにこの箱に収めてもらいたい。” そういった願いがあります。もちろん輸送時に全くトラブルに遭わないためでもありますが、使用後この箱に収めたデニムが何年後・何十年後かにまた新たな出会いがあることを願って今回採用しています。
¶ このケースは、三重県にある有限会社黒部製缶(創業昭和25年)の工場にLB denim 40s 用にオリジナルのサイズで製作してもらっています。イナリ印は創業当時に使われていたラベルを特別に分けて頂きました。海外発送時の重さ軽減の為に”正30番特製”の厚みのトタン板を使っていますがそれでもデニムより重量があります。箱の折り目は通常は短い辺(プレートのある側)を折るのが効率的ですが今回は敢えて側面(長い方)を折り込んでもらっています。当然ながら一つ一つ折りを入れていきます、最後の折り込みはハンマーで仕上げていきます。今後どれだけ作っていただけるかわかりませんが、この箱に入ったLB denimを一つでも多く色々な国のカスタマーに届けることができれば良いです。